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Home エコツーブログ 地域情報(国内) 青根ヶ峯の苔むしろ(奈良県)
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青根ヶ峯の苔むしろ(奈良県)

テーマ: 地域情報(国内)
2016年03月02日|

★奈良県の「森と水の源流館」様から、季節のおたよりが届きました! コケが好きな方にぜひお読みいただきたい内容です。

青根ヶ峯の苔むしろ

nara moritomizu 20160302 03
青根ヶ峯

「み吉野の青根ヶ峯の蘿蓆(こけむしろ)誰が織けむ経緯(たてぬき)無しに」(万葉集巻7 1120 詠み人知らず)
意味:美しい吉野の青根ヶ峯のコケのじゅうたんは、誰が織ったのだろう、縦糸も横糸も無いのに。

この歌は人類が「コケってキレイ!」というのを最初に文章にした記念すべき歌!コケ植物を専門に研究するコケ屋としては、「この景色を見に行きたい!」と思い立ち、冬のある日、奈良県川上村と吉野町の境にある青根ヶ峰を訪ねました。

「万葉集」巻7が編纂されたのは、持統朝から聖武朝(飛鳥時代~奈良時代)の頃。この頃の吉野は桜で有名な吉野山のことではなく、今は訪ねる人も少ない、吉野町宮滝というところ。ここから見えるのが、神が宿る神奈備として、崇敬された青根ヶ峰。ところが、万葉集に詠まれた「青根ヶ峯」はどの山のことなのかは、考古学の世界でもいろいろな説があって、定まっていないそうですが、地元の考古学者の方々から情報収集しながら、いにしえの遺跡を巡り、苔むしろを探訪しました。
 苔むしろはおそらくは、京都の寺社に代表される「苔庭」のような景観だろうとあたりを付けました。そんな場所は、コケ屋目線で見ると、条件が限られていきます。

nara moritomizu 20160302 04


 歩き回った末、「ここだ!」と思ったのが安禅寺宝塔院跡(上の写真)でした。ここは、今の吉野山を構成する寺社仏閣群が最初にできたところだそうですが、明治時代の廃仏毀釈で今は何もありません。ここに伽藍が形成されたのは、平安時代という説が有力で、時代が微妙に合いません。しかし、奈良時代にさかのぼるという説もあるそうです。私は、当時お寺が無かったとしても、青根ヶ峯にあこがれた万葉人がここに来て、庵のようなものを造り、お庭の草抜きなどをし、気づいたらきれいなコケ庭になっていて、縁側で思わず詠んだ一句と勝手に想像しました。

 「万葉集」に多いのは、恋の歌と自然観察の歌。すばらしい自然観察を美しい文章に表現した万葉人に思いをはせて、ここでじっくりコケを見るのもロマンチックでしょう。

 ちなみに、この景観で主役になっていたのは、ヒメシノブゴケ。日本では、やや南方に分布する傾向の強い種です。その他ナミガタタチゴケ、ハイゴケなどたくさんのコケが観察できます。

ヒメシノブゴケ
nara moritomizu 20160302 02

ナミガタタチゴケ
nara moritomizu 20160302 01


木村全邦(きむらまさくに)
森と水の源流館
http://www.genryuu.or.jp/



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