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Home 活動内容 原(ケアンズ) 原 智宏(ケアンズ) 10月
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原 智宏(ケアンズ) 10月

12月11月10月9月8月7月


【10月】

ツアー参加や国立公園視察から見えてきたこと
~動物関係のツアーと保護~

 

 クイーンズランド州北部の大自然は、様々な動植物の貴重な住処として知られ、その理由からも世界自然遺産に認定されています。ケアンズに訪れる観光客の方々も、「世界遺産」という響きに惹かれて来る方もいますし、観光業界も「世界遺産」のプロモーションに躍起です。
自然の恵みを楽しむ体験の一つに、オーストラリア独自のユニークな動物たちにめぐり会う機会が人気です。動物園などでは、コアラを抱っこして写真を撮ったり、クロコダイルのワイルドなジャンプを観たり、おなかの袋に赤ちゃんの入ったカンガルーに餌付けしたりできます。また、バスツアーでは、ケアンズ周辺の様々な自然を巡りながら動物たちを探し、ガイドが動物について説明してくれます。訪れる方々はほとんどが満足して帰ります。

そこで一つ皆さんの知らない事実があります。

 実は、クイーンズランド州の野生動物はすべて州政府のものです。国立公園や私有地を問わず、同州にいるクロコダイルもコアラもカンガルーも、州政府がその自然保護法(Nature Conservation Act 1992)の元で保護しています。野生生物に関わるところでは、捕獲、移動、保護、使用などの行為に対して免許と許可があり、その管理をQPWSが行っています。

 

Q. 野生動物の許認可制度は、観光業とどのように関わるのか?

 動物園などの観光施設は、動物を商業目的に使う場となり、頭数や飼育状況、健康状態などの報告を厳しく管理しています。他方、私有地などでの動物観察ツアーなどは、餌付けをする場合は別途許可を得る必要があります。

 

Q. 餌付けをするのになぜ申請をしなければいけないか?

 「餌付け」に関しては、様々な意見があります。鳥などは、餌をあげても馬鹿ではないのでその餌に依存はしないとか、教育的要素があるなどで、問題ないと言う方々もいます。他方、いかなる場合も餌付けの影響は大きく、生態系の変化にまで繋がると言う方もいます。

 基本的に、餌付けは禁止されています。自然食品であっても与えること自体による懸念がされていますが、私たちが口にする加工食品を与えることは、その動物の習慣やその他の動植物の生存環境に悪影響を与えうるので特に注意されています。また、麦のような自然食品でも、その環境に属さないものや大量に与えることで、ネズミや虫の増殖に影響を与えてしまいます。
QPWSには、野生動物を専門に扱うワイルドライフ・レンジャー(Wildlife Ranger)がおり、地域住民に啓蒙活動をしています。また、地域の野生動物保護団体と一緒に保護活動をしています。

 私の仕事としては、日本人観光客を対象にした観光業界向けにセミナーを企画したり、日本語のガイダンスを準備して、より自然と野生動物に優しいツアーの実施に役立ててもらえるよう、業界と公園管理局に働きかけています。

次回は、まだ知られていないケアンズ周辺の「おすすめスポット&ツアー」を紹介します。

 

1001.jpg 
ギリンガンというアボリジニの部族がいる「ギリンガン文化祭」(カードウェル)の一場面です。
周囲の部族も一緒に参加し、子どもから年配の方までの参加でランタンカーニバルがありました。
写真は、カソワリーの提灯です。
1002.jpg
 
レッド・カンガルー(Macropus rufus):結構大きなカンガルーですが、とてものんびりした顔をしていますね。
ワニ園にて餌付けされてました。太い尻尾でカラダを支えて両足で蹴ってくることがあるので、
本当はとても危険なのですが...。
 

1003.jpg
 
ワラマン滝(ギリンガン国立公園):オーストラリアで一番高い279mの滝です。
まだ乾季なので水が少なく、滝つぼ近くでもとても静かでした。
滝つぼまで続くトレイルは気持ちよく、森の偏移や周りの渓谷の壮大さが楽しめます。
 
1005.jpg 
 
あるワニ園での餌付けショーの光景。近くを流れるサウス・ジョンストン川には、体長5~6mにもなるソルトウォーター・クロコダイル (Crocodylus porosus) がいて、家畜などを荒らしたりして捕獲された「問題ワニ」がこのワニ園で飼育されています。
 
 
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ジョセフィン滝(ウールーヌーラン国立公園):ケアンズから比較的近いところにある、泳げる滝つぼです。長い年月をかけて滑らかに削られた岩の上を、滑り降りることができ、暑い日には地元民でいっぱいのスポットです。(あるツアーの一部)
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ポンツーンにて魚の餌付け:世界遺産でもあるグレートバリアリーフ内では、
このようなツーリズムに関わる場所での餌付けは、1日1回1箇所につき1kgまで(2箇所以上なら合計2kgまで)と決められています。


  


2007年10月 

原 智宏(はら ともひろ)

※日本人レンジャーのレポートは毎月更新していきます。
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