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北海道・日高 リフレッシュモニターツアー体験記(vol.4)

北海道・日高でリフレッシュモニターツアー 体験記 vol4

★2014年1月10日(金)~13日(月/祝)に、日高町がNPO法人日本エコツーリズム協会に委託してモニターツアーが実施されました。その様子を4回連続でお伝えします。
>> 日高町でのモニターツアー【概要】
>>モニターツアー体験記 vol.1
>>モニターツアー体験記 vol.2
>>モニターツアー体験記 vol.3 

北海道・日高でリフレッシュモニターツアー 体験記 vol.4

ひだからを探して体感する1日
(朝比奈千鶴:トラベルライター/編集者)

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 ツアー3日目の朝はすっかり快晴! 午前中の予定は地元ガイド“ひだから”ガイド3名による、スノーシューを履いてのエコウォーク。3年前から始まったエコウォークのガイドは地元のみなさんだ。地元を知るよい機会とガイドに参加し、定期的に勉強会を 行っているのだとか。
土地の歴史や自然、民俗史などそれぞれ得意な人が適宜、説明を行っていく。

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 ふと気になった植物の前に立ち止まって眺めていると、それに気づき「それはオオウバユリでアイヌの伝統食材です」だとか「アズキナシは秋につける赤い実が可愛らしいのよ〜」と説明してくれる細やかな配慮が嬉しい。

 沙流川沿い2kmのコースは、粉砂糖のようなさらさらの雪の道。私は北陸出身で、このような雪は未体験だった。いくら歩いても水っぽくならず雪が風にはらわれていく感覚が嬉しくなって道なき道をぎゅっぎゅっとスノーシューで踏みしめた。実は、みんなは歩きながらアイスクリームを製造中。牛乳や砂糖などの原料を入れたペットボトルに紐を巻き、それをズルズルと地べたをはわせるように引っ張って歩くと、雪面で冷えてアイスクリームが出来る というエコクッキングに挑戦中なのだ。氷点下の気温のなかで歩く日高ならではのお楽しみに、わくわくしながら一同歩いた。


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気になる中身はアイスクリームの原料を入れた350mlペットボトルを、1.5ℓのペットボトルを二分して中に入れ、さらに雪と塩を入れてガムテープでしっかりと留めたもの

 20分ほど歩くと体温が上がったのか暑くなってきた。日高の産業遺産、鉱山水力発電所のある展望台に登り、清涼な冷気に包まれてクールダウン。沙流川と山々の濃淡のあるモノクロとスカイブルーの風景にしばしみとれながら休憩をとった。町を見下ろし、ガ イドのひとりが説明をする。ここは、明治38年に日露戦争で需要があった銃床材の原料であるクルミを求めて、目曲久助という人が最初に開墾したことから始まった土地だという。秋に伐った木は冬に集めて、春には雪解け水の力を利用して川の下流に届ける。そ のようなサイクルで日高の四季は回り、経済も起こり、そして何もなかったところに人が移り住むようになり、町ができた。「久助さんがいなかったら、私たちはここに生きていることはなかったと思います」とガイドのみなさんは口を揃えて言った。

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景色を眺めたあとは、歩いて降りるのではなく、雪の斜面を利用して天然の滑り台で尻滑り! さらさらのふかふかだから、横にそれても痛くない。参加者は童心に戻って何度も挑戦した。


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大木の根元で自然の音を聞く。ざわざわと木の揺れる音、雪の触れ合う音、太陽と風が届けてくれる土地のにおい。寒さを忘れて、ついウトウト・・・

 参加者は雪道を2時間ほどしっかりと歩いたものだからお腹がペコペコに。ヤマベ(山女魚)のフライや大根ハスカップ漬け、米など日高産の素材にこだわったボリュームのある「ひだからeco弁当」にみんな大喜び。自分で作ったア イスクリームをおのおののペットボトルから出してデザートにした。天然冷却のアイスクリームは口当たりがやわらかく、ほんのり甘くて何口でも食べたくなるほど。あっという間にたいらげてしまった。参加者は食いしん坊が多く、みんなよく食べる。

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使い回しのできる曲げわっぱのお弁当箱にぎゅっと詰まった日高の食材たち。お弁当箱を包んでいた山吹色の布は、午後から挑戦するタマネギ皮染めの布だった。

 午後からは、草木染めを行う。冬の前にとれた日高産タマネギの皮を捨てずに有効利用したものが染色液で、これもまたお弁当箱同様に環境を意識したものだった。染色液につける前に、布は割り箸やビー玉、輪ゴムを使っておのおの好きなように模様を作っていく。大小のビー玉を使って端から布をくるみ、輪ゴムで留めていったのだが、さあ、染色液で煮だしてみるとどうだろう?

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調理実習のような染色は、みんな手作業に夢中になった時間だった。午後は、曇ってきたためちょうど屋内で静かなよい時間を過ごせたと思う。

 染色液で布を煮だしている間、日高産クルミを割る仕事をする。これは翌日に餅つきで使うもので、クルミだれを作るのだ。クルミを割り、細かく砕く作業はとても大変で、みんなで頑張って割っていっても手作業ではほんのちょっとの量にしかならな い。それでも、日高産クルミの実はとても味が濃くておいしいので食いしん坊たちは頑張って割るのであった。

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ツアー最終日の餅つき体験。アイヌ文化体験で杵を初めて持った参加者も、ここぞとばかりに杵をふりおろして餅をつく。おかげで食べきれないほどの量の餅が出来上がった。

 ツアー最終日は地元のみなさんと交流イベントとして餅つきを行った。それをツアー初日から仕込んでもらっていたさらしこしあんを中に入れたあんころもちや雑煮などでいただく。大根おろし、きなこ、くるみだれなど、すべて日高産でできた贅沢な餅だ。地元の皆さんが持ってきてくれた鹿肉の味噌漬けや煮豆、南蛮漬けなどもテーブルに並び、さすがの食いしん坊たちも食べきれない。余ったものはおやつとして持ち帰ることにした。
地元の方とおしゃべりも弾んだところでそろそろ帰りの時間。「日高には移住体験施設もあるので、夏は長めに滞在しにいらっしゃい」と声をかけられ、真剣に考えている人もいた。確かに、3泊4日でずいぶんと日高の人たちと交流をしたので、ずいぶんと顔見 知りが増えたはずだ。
そうでなくても、日高町観光協会では夏にはまた夏のリフレッシュツアーを考えているという。 今度は清流でリバーラフティングやヤマベ釣りでもしたりするのだろうか夏の沙流川で参加者が水と戯れる体験はとても楽しそうだ。もし行けなかったとしても今回のツアー参加者で日高から取り寄せたトウモロコシでパーティーをすることにしたので、それはそ れでお楽しみ。早く盛夏にならないかなあ。

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ツアー参加者と日高のみなさん。また日高で会える日を楽しみにしています!


MsAsahina

【筆者プロフィール】
朝比奈千鶴(あさひなちづる) トラベルライター/編 集者
自然や歴史、文化などさまざまなものとのつながりを実感する旅のかたち「ホリスティックトラベル」をテーマに、エッセイやコラムを執筆。旅行者が訪問先の自然、歴史、民俗などを体験することで土地に一歩近づき、地域に経済還元していく旅のシ ステム、エコツーリズムに興味を持ち、体験取材を行っている。また、旅で出会ったセンスを日々の暮らしで楽しめるような書籍、冊子の企画編集なども行う。

■日本エコツーリズム協会のイベント「エコツーカフェ」にも2013年1月に登場。ニュージ ーランドを自転車で旅した時の話を披露し、参加者から好評を得た。

aicon 221トラベルライター朝比奈千鶴の「 地球を感じて元気になる」旅~ホリスティックトラベル
aicon 221エコツーカフェ「ニュージーランド」

 
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