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北海道・日高 リフレッシュモニターツアー体験記(vol.2)

★2014年1月10日(金)~13日(月/祝)に、日高町がNPO法人日本エコツーリズム協会に委託してモニターツアーが実施されました。その様子を4回連続でお伝えします。
>> 日高町でのモニターツアー【概要】
>>モニターツアー体験記 vol.1

北海道・日高でリフレッシュモニターツアー 体験記 vol.2

まずは日高を知るツアー1日目
(朝比奈千鶴:トラベルライター/編集者)

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 先週末の寒気団で、日高はまた冬景色に戻ったそうだ。こちらはせっかく咲いた桜の花びらが落ちきってしまうかのごとく豪雨が地面を叩きつけていたというのに、SNSで見かけたかの地の様子は私の訪れた1月の風景に逆戻り。春を待ちわびる現地の方には気の毒なのだが、私は “アスピリンスノー”といわれるパウダーよりも細やかな粒子の雪の感触を思い出し、かえってわくわくしてしまった。
 1月に行われた3泊4日のリフレッシュモニターツアー中、ツアー参加者はほとんどの時間をスキーウェアに身を包んで過ごした。−10℃以上の寒さだというのに外での活動を参加者の誰もがリタイアしなかったのは、「雪が好き」なのもあると思うが、晴れたときの抜けるような空の青さと無垢な雪の景色、空気感が本州で体験するそれと全く違っていたからというのもあったと思う。


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・札幌千歳空港までお出迎え。到着口でのプラカード表示はとても目立っていた。

 ツアー初日、日高到着は午後3時すぎ。ひだからガイドによる“ひだから巡り”が予定されていた。“ひだから”とは、日高の宝の意味でなるほど!のグッドネーミング。バスで日高郷土資料館に到着した私たちは、日高開拓の歴史を年表や実際に使用されていた農具などを見ながらおさらいした。日露戦争の際に、くるみの木を伐採するために開拓された土地で、なんと、人が住み始めてまだ100年ちょっとだという。だから、開拓の祖、目曲久助さんの親族の方の話などもガイドさんの説明のなかに普通に入ってくる。開拓時代はまだまだ身近なことのように聞こえた。


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・ガイドのみなさんは開拓当時を思い起こさせる装束に身を包み、臨場感たっぷりに話す。


 原生林を切り拓いて暮らしの場づくりを行った開拓時代を経て、林業や鉱業で栄えていった日高地域。開拓民の心の拠りどころは、出身地に由来する神社仏閣だったそうだ。私たちはそれらを見にいくために、初めて雪道を踏みしめて歩いた。ガイドが最初に立ち止まった閑山寺は、明治時代、北海道庁が開拓促進のために補助金で建てたお寺だ。昭和27年には住職夫妻が保育所を開設し、地域の教育に貢献したという。子どもも日高の宝のひとつ、などという話を聞きながら歩いていたら、雪景色に西国三十三札所巡りの石仏が出てきた。雪のかぶる空海さんに向かい、当時の人たちはどのような思いで拝んでいたのだろうか。雪まみれになっている石仏をよく見ると、寄進した人の名前が刻まれていた。

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・お地蔵さんにかけられた毛糸のマフラーと帽子が極寒の地、日高ならでは。誰かがちゃんとお地蔵さんの防寒を気にかけているのだと思うとあたたかな気持ちになる。


 陽も落ちかかった午後4時すぎ、ツアー一行が向かったのは日高山脈博物館。実は私はここに来るのを楽しみにしてきた。というのは、事前に送付されていたガイドブック「ひだからBOOK」に日高山脈には珍しい石がたくさんあると書かれていたから。学芸員の東さんは石オタクで、ふだんは愛用のハンマーを持って日高地域をフィールドワークしているという。
「見てください、これは大変めずらしいものですよ」と日高ヒスイの大きな原石を前に、説明を行う東さん。1500万年前に出来た日高山脈はプレートのめくれた分だけ押されているため断層が走り、いろんな種類の石が出てくる珍しい場所なのだとか。地球内部のマントルを作っているというオリーブ色のかんらん石は地上では建築資材に使われているという。標高2000mの日高山脈も太古の時代は海底であったことが石から読み取れるのだから石は歴史を読み解く鍵なのだ。


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・日高の土地はどのような地形になっているのか、と東豊土学芸員が説明。ここのところはみんな興味を持って聞いていたが話がだんだん深まっていき…石オタクにはたまらないであろう内容に!

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・顕微鏡で、緑色のかんらん石の破片をのぞいてみると、まるで万華鏡のように幻想的。

 日高地域の山に囲まれた地形とそこで育まれてきた暮らしを私たちは翌日以降、フィールドで体感していくことになる。まさに、プロローグにふさわしい初日の内容だった。ただ、これは後日にならないとわからないことで、説明を聞いているときはみんな早く雪の中で遊びたくて気もそぞろだった。その証拠に、宿で解散したら一目散で隣接のスキー場へGO。どんな魅力的なお話も、雪の魅力にはかなわないといったところだろうか。というわけで、翌日は待ちに待ったスノーラフティングと雪の上での乗馬に挑戦する私たち。山に囲まれた雪の世界で行われるさまざまな体験に胸躍らせて、眠りについた。 

 

arrow38-008 次回はリフレッシュモニターツアー2日目の内容です。お楽しみに。
 ⇒vol.3「初めてのアイヌ文化体験と雪原乗馬」


MsAsahina

【筆者プロフィール】
朝比奈千鶴(あさひなちづる) トラベルライター/編集者
自然や歴史、文化などさまざまなものとのつながりを実感する旅のかたち「ホリスティックトラベル」をテーマに、エッセイやコラムを執筆。旅行者が訪問先の自然、歴史、民俗などを体験することで土地に一歩近づき、地域に経済還元していく旅のシステム、エコツーリズムに興味を持ち、体験取材を行っている。また、旅で出会ったセンスを日々の暮らしで楽しめるような書籍、冊子の企画編集なども行う。

■日本エコツーリズム協会のイベント「エコツーカフェ」にも2013年1月に登場。ニュージーランドを自転車で旅した時の話を披露し、参加者から好評を得た。

aicon 221トラベルライター朝比奈千鶴の「地球を感じて元気になる」旅~ホリスティックトラベル
aicon 221エコツーカフェ「ニュージーランド」

 

 
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