日本エコツーリズム協会

月いちフォーラム

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エコツアーの歩き方 毎月第2水曜日はエコツアーの日!

エコツアーの現場で活躍する方の経験を通して、エコツアーについて語り合う場として、毎月1回フォーラムを開催しています。日常から開放され、心と体が癒され、地球にやさしい旅を、お茶でも飲みながら一緒に考えてみませんか?
「エコツアーって何?」「まだよく分からない」という方、ぜひご参加ください。

第32回 12月10日(水)
『3100ヘクタールの花の湿原-その魅力と保全とまちづくり』
阪野真人さん(NPO法人 霧多布湿原トラスト


 北海道の東に位置する霧多布湿原。そこでエコツアーガイドとして活動している阪野さんをお招きしました。
※NPO法人 霧多布湿原トラストは、2007年に「>第3回エコツーリズム大賞」(環境省主催)で大賞を受賞しました。

まずは阪野さんの紹介、そして霧多布湿原の紹介からです。会場では冬景色の写真などが上映され、阪野さんが「この中に、ある動物がいます。どこに、なにがいるでしょう?」と質問をなげかけ、分かった方が手を挙げていきました。シマリスや、冬毛になったウサギ・・・北海道の冬の景色を楽しむことができました。
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さて、霧多布湿原のある浜中町には、世界最小の哺乳類のひとつである「トウキョウトガリネズミ」(上の画像の中のネズミ)がいます。北海道なのになぜ東京。疑問に思った方はぜひ霧多布湿原センターか、東京・日野市の多摩動物公園へ。説明書きとともにそのネズミくんが飼育されています。

「頭胴長約50mm、尾長約30mm、体重約1.5~2gである。(wikipediaより)」

↑形態はこんな感じ。素手で触ったら死んでしまうのだそうです。浜辺に植木鉢を埋めて捕獲するのだとか。


阪野さんは、生息している動物の説明の他に、湿原の歴史や役割、そして一番重要な「湿原を守っていくこと」についてのお話がありました。
湿原を守る、ひとことで言うととても簡単ですが、そこに関わるものごとはとても多く、地元の人、外からやってくる人、この活動を支えている考え・・・などを、堅苦しくなく話していただきました。

「人と自然のいい関係に気付くことは、その自然を好きになることがきっかけにもなる」
「浜中町は少子高齢化が起こっているけれど、それを解決するひとつのツールがエコツーリズムではないかと思う」
「外部からのお客さんを受け入れた漁師さんが、「役に立てて嬉しい。こんなことで喜んでくれるなんて」と感激していた」
いろいろなお話の中で、阪野さんが「壊すの反対、ではなく、残すの賛成、のひとを増やしたい」と話していました。これは、この活動の原点にも近い考え方なのではないでしょうか。
最後にエコツアーガイドの心得として、「ガイドは芸人であれ。コメディアンではなく芸人。笑わせるだけでは駄目なんだと思うのです」と締めくくられました。

エコツアーの効果として、「地域の人と、旅行者の間での『価値観の交換』がある」と話していた阪野さん。北海道の霧多布の地でガイドとして活動している阪野さんに、みなさんも会いに行かれてみてはいかがでしょうか。


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漁師さんの網について説明する阪野さん。


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恒例の「触れる展示」。何かが来た、何かが・・・・。とぐろを巻いている何かがきましたよ。これは一体なんでしょう?


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答えは、「くるくる丸まっていた昆布」。長さ10mもの昆布でした。湿原の恵みたっぷりで、いい出汁がとれるそうです。会場内でほどくと上の写真のようになりました。


【会場で出た質問】
・湿原は歩くとどのくらいの時間がかかるのですか?
⇒2kmくらいの距離を、3時間かけて歩きます。冬になると凍るので、また時間が変わります。
・トウキョウトガリネズミはどこに住んでいるのですか?
⇒海岸線に多く住んでいます。夜行性なんですよ。
・酪農家へのホームステイがあるそうですが、どうやって申込をしたらよいですか?
⇒霧多布湿原トラストに連絡をくれれば大丈夫ですよ。
・阪野さんが自身を持っておすすめするエコツアーはなんですか?
⇒「おいしいエコツアー」です。具体的には漁師さんといっしょにいくものです。秋刀魚とか、いろいろなお魚が味わえます。
・阪野さんは、どういう経緯で霧多布湿原で働くようになったのですか?
⇒友人のすすめで。はじめて行った翌日の、霧多布湿原の朝の景色がとても素晴しかったです。今では霧多布が大好きです。
・一緒に活動しているひとは何人くらいですか?
⇒トラストには8人います。

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