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- 月いちフォーラム
エコツアーの現場で活躍する方の経験を通して、エコツアーについて語り合う場として、毎月1回フォーラムを開催しています。日常から開放され、心と体が癒され、地球にやさしい旅を、お茶でも飲みながら一緒に考えてみませんか?
「エコツアーって何?」「まだよく分からない」という方、ぜひご参加ください。
第30回 月いちフォーラム ~エコツアーの歩き方~
10月15日(水)18:30~20:00(18:00開場)
『英国ナショナル・トラストへの招待』
小野まりさん(NPO法人 ナショナル・トラストサポートセンター 英国事務局長)
小野琢正さん(画家)
NPO法人ナショナル・トラストサポートセンターの英国事務局長を務めている小野まりさんと、画家で湖水地方などの絵を描かれている小野琢正さんご夫妻をお招きしました。
会場には、イギリスのナショナル・トラストのプロパティ(保護地)のカタログや地図などが展示され、開演時間前には、小野さんに「どこがおすすめですか?」と訪ねる参加者の姿も。
フォーラムがはじまると、小野さんがなめらかな語り口調で、ナショナル・トラストの設立の経緯や活動内容をお話してくださいました。
そして、本番ともいえるナショナル・トラストのプロパティ(保護地)のお話。
森や庭を手入れしつつ保護しているのかと思いきや、歴史的建造物も所有しているそう。あのビートルズのジョン・レノンの育った家「メンディプス」もナショナル・トラストが保存しているのだそうです。ナショナル・トラストは、売りに出された歴史的建造物(家屋やお屋敷など)を買いとり、修復をして、「その建物が絶頂期だったころに戻してから公開をする」(小野さん)のだそうです。
(時にはオークションに張り付いて競り落とすこともあるそうです)
建物だけでなく、村そのものや街並みも保存し、中にはなかなか予約の取れないホリディ・コテージになっているところもあります。
小野さんは身近な話題として、「ハリー・ポッターの映画もここで撮影がされたんですよ」と紹介をしてくださいました。建物、街並みが保存されていたからこそ撮影できた映画やドラマも多数あるということです。
(JESにカズオ・イシグロの「日の名残り」が大好きなスタッフがいますが、その映画の撮影場所が紹介されたときには「ここ行きたい!」とテンションが上がったそうです)
小野さんご夫妻のお話をうかがって、今までピーター・ラビットや湖水地方という、点だったものが、ひとつの面で繋がった感じがしました。共通項としてナショナル・トラストがあるのではなく、ナショナル・トラストで守られたからこそ、生まれたきたものもあるのですね。歴史を通じて、連綿と受け継がれてきた、言葉にならない深いものを感じました。それに、お話を伺っていて、イギリスのイメージがかわりました。暮らしぶりがみえてきたことで、格調高くありつつも、親しみやすさを感じました。
【今回のフォーラムのキーワード】
・最も大切なのは、自然や、歴史的建造物を次世代に引き継いでいくこと。
【会場での質問】(回答:小野様ご夫妻)
1)ナショナル・トラストのスタッフは、どのような方が多いのですか?
⇒それぞれのプロパティ(保護地)につき、有給スタッフは4,5名です。そしてボランティアが約300~400名います。ほとんどが地元のリタイアした方達。ショップのサポートなどをしていただいています。「リタイア後の社会貢献」を生きがいとしている方が多く、それこそ「おらが村の大切な遺産を護っていくんだ」という気持ちがあります。
2)若い年齢層がもつ、ナショナル・トラストへの思いは?
⇒ナショナル・トラストは今年設立113年を迎えました。今活躍している方達は、子供の頃からナショナル・トラストに慣れ親しんでいます。
ナショナル・トラストが開催するイベントで、チューダー朝時代の料理を、当時の衣装を着て作ったりするものもあります。お金をかけずに休みの日に家族ぐるみで楽しめるイベントが多くあります。
それにくわえて、ナショナル・トラストのスクールメンバーになっているところも多く、クラス単位でプロパティの社会科見学に来るところもあります。
「地域住民で守らなければいけない」ということを大事にしています。
3)湖水地方をどうやって楽しむのがおすすめですか?
⇒一週間や10日間のお休みをとって、てくてくと歩くのがおすすめ。ウィンダミア湖も綺麗ですよ。
ナショナル・トラストで守られているところを周るのもよいと思います。規模の大小はあれども、どこのガーデンも本当に素晴しいです。
小野まりさんは、イギリスの関する著作も出されています。そのうち、「図説 英国ナショナル・トラスト紀行」は、数々のプロパティを小野さんが説明されているのですが、どれもこれも、行ってみたくなるようなコネタが豊富に掲載されています。「21世紀に残された、最後のビクトリア時代の建物」も掲載されています。当時のメイドやバトラーの生活も、感じられるそうです。
小野さんのNPO法人ナショナル・トラストサポートセンターについては下記サイトをご覧ください。
http://ntscj.org/










