エコツアーの現場で活躍する方の経験を通して、エコツアーについて語り合う場として、毎月1回フォーラムを開催しています。日常から開放され、心と体が癒され、地球にやさしい旅を、お茶でも飲みながら一緒に考えてみませんか?
「エコツアーって何?」「まだよく分からない」という方、ぜひご参加ください。

チャールズ・ダーウィンが滞在し、研究したことでも有名なガラパゴス諸島。
今回のフォーラムは、他では見られない自然が多く残るガラパゴスを通じて、 真板氏からエコツーリズムに関する課題と現状のお話をお聞きしました。
途中、ガラパゴスについての「真板クイズ」も飛び出し、 質疑応答も白熱したものとなりました。
【ガラパゴス基礎知識】
ガラパゴス諸島は、太平洋上の赤道直下に位置し、南米エクアドルからは約1000km離れています。
冷たい海流(ペルー海流)がそばを通るので、赤道直下といえども、寒さが厳しいときもあります。
ガラパゴス諸島は1978年、世界自然遺産第一号として登録されました。
ガラパゴス諸島には淡水がなく、それに加え土壌も豊でないため農業に不向きな土地です。 そのため、人が住むには適した場所とは言えず、開拓の対象にならなかったため、豊かな自然が残ったままとなっています。その自然をどう守るのか、自然を公表していく、進化がどういうものなのか学んでいく場としては最適な地です。

【生物・エコツアーを楽しむには、疑問を持つことがとても大事!】
「ガラパゴス諸島には、体重100kg以上のゾウガメが生息しています。南米大陸のエクアドルにもゾウガメはいます。 でも、ガラパゴス諸島はエクアドルから1000kmも離れているのに、どうやってここまでたどり着いたのでしょう?」
真板氏から会場にこんなクイズが出されました。会場からは、「泳いできた」「流木にしがみついて流れてきた」など様々な意見が出ました。 真板氏は、「ちょっとしたことでも疑問を持って、何でだろう?と考えてみる。それこそがエコツアーを楽しむ秘訣」と言います。
ちなみに、今のところ、「流木にしがみついて」、「流木の中に卵が入り込んでやってきた」という2つの説があるそうです。
【ガラパゴス諸島の管理型観光】
「ガラパゴスでは、エコツーリズムという言葉は使わない。マネージメントツーリズムといって、行動を管理することによって地域を保護する」
入島する際には、観光客はきちんとレクチャーを受け、ガイドと共にガラパゴスを観光するそうです。その甲斐あって、今では観光客はガラパゴスの生態や、その繊細さにとても理解を示してくれるようになったそうです。
ですが、それとはまったく違うところで問題が起きました。地元のエクアドル住民が、ガラパゴスの自然をあまり重要だとは思っていないことが浮き彫りになったのです。
ナマコ漁をめぐっての『カメ質事件』(カメを人質にとり、政府にナマコをもっと採らせろと迫った事件)、ガラパゴス諸島への外来種の持ち込みなどが起こりました。
『観光客へのコントロールは成功した』が、『その観光客を目当てにしたエクアドル人のコントロールには失敗した』状況に陥ったのです。

【計画論から住民参加論へ】
「マスツーリズムでは、お客さんをいかに連れてくるかが重要視されていた。でもエコツーリズムは運動。地域社会に地域のことを知ってもらうこと。」地域住民とのコミュニケーションが取れていない、という問題が分かったため、 毎朝地元FM局が、島内に、連絡事項を放送するなどして、政府と地元民との間の連絡を細やかにしていくなどの行動が実践され始めました。
小さなことから、そういったプロジェクトを地道にやっていき、構造の穴、失敗を少しずつ埋めていくことが大事だという真板氏の言葉には、何もかもが初めからうまくいくわけがない、地道な努力を続けていくことが大事だという、経験者ならではの重みがありました。
【日本ガラパゴスの会】真板氏は、設立メンバーのひとり
http://www.j-galapagos.org/










