エコツアーの現場で活躍する方の経験を通して、エコツアーについて語り合う場として、毎月1回フォーラムを開催しています。日常から開放され、心と体が癒され、地球にやさしい旅を、お茶でも飲みながら一緒に考えてみませんか?
「エコツアーって何?」「まだよく分からない」という方、ぜひご参加ください。
『カメラを持ってエコツアーに行こう!』
山の写真を撮る人は山岳写真家、動物を撮りたい人は動物写真家、と呼ばれる。「私はエコツアーの写真を撮りたくて、9年前から"エコツアー写真家"と名乗っています」という西森有里さん。
そんな西森さんがエコツアーの写真を撮り始めるきっかけになったのは"スランプ"だった。風景をとりたくて海や山に行っていたが、撮ろうと思うと苦しく なって、撮れなかった。スランプに陥った。そんな時、某ガイドブック会社の方に「エコツーリズムって知っている?西森さんにあってるよ」と言われる。
エコツアーの第一印象は"固い"、"まじめ"。本当に私に向いていうるのかな?と思いました。疑いながらも勧められるがままインドネシアに調査ボランティ アダイバーとして行きました。半分は調査だけど、もう半分は遊べる。ダイビングだけでなく、近くの村を訪れる機会がたくさんあった。現地の人の生活を見せ てもらうことって今までなくて、言葉を教えてあげたり、一緒に遊んだりするのは、新鮮で楽しかった。他国から来ていたダイバーと話をするのも。エコツーリズムへの先入観が無くなった。
ツアー参加者の表情がとてもステキでいきいきとしていた。地元の人もとてもステキだった。撮影したかったのはこっちだ、と思った。旅行者や住んでいる人、そういう係わりを撮りたくなった。

エコツアー写真家の西森さんは「デイパック1つで出かけます。」
25kgのカメラ機材を持っていったら、運ぶので疲れきってしまって写真なんか撮れなかった。今は、山でも1日歩ける重さ、8kgを目安にしています。
かばんの中身は:
・コンパクトカメラ: いつも腰につけて、さっと撮りたい時用。子どもたちの笑顔とか、表情を狙う。(大きなカメラを向けると怖がってしまうことがあるが、これなら大丈夫。)
・一眼レフ①15年前購入。ワイドレンズ。風景を撮るレンズ。海を表現するのによい。
・一眼レフ②:18年前購入。望遠レンズ。別名シャッターチャンスカメラ。

流氷のはしっこに立っていたら、海がざわーっとしたので構えていたら、ミンククジラが3mぐらいのところまできた。こういうシャッターチャンスを逃さない よう、家で露出とズームの練習をしています。目の前に構える時にはすでに、シャッターが押せる状態になるように。練習の成果で、見事な珍しい写真がとれ た!
エコツアーでは様々なルールがある。ペンギンと接触する際には5mルール。5mというのは、動物が逃げてしまう、また人は近付きたくなる微妙な距離。
私は近付かないと決めた。10年前、野鳥のヒナの写真がブームになった。アマチュアカメラマ ンも増え、森があらされた。ヒナの写真は木の上からワイドカメラでストロボをたいて撮る。近付きすぎて、鳥が子育てを放棄してしまう事態になった。世界中 のネイチャー雑誌が野鳥のヒナは掲載しないと決めるまで、解決しなかった。

ルールを守っていても美しい写真はとれる。その写真をみながら、西森さんのエコツアーとの出会いや思いを聞いた。彼女が持っていた先入観は多くの人がもっ ているものだと思う。そして、多くの人が彼女のように実際にエコツアーに参加して、エコツアーの素晴らしさや楽しさを体感する。みなさんも、ぜひ実感しに エコツアーに出かけてください。カメラを持って!










