エコツアーの現場で活躍する方の経験を通して、エコツアーについて語り合う場として、毎月1回フォーラムを開催しています。日常から開放され、心と体が癒され、地球にやさしい旅を、お茶でも飲みながら一緒に考えてみませんか?
「エコツアーって何?」「まだよく分からない」という方、ぜひご参加ください。
『マッターホルンの麓から -スイス・ツェルマットのエコツーリズム』
スイス・ツェルマットに拠点を置きつつ、スイスと日本を年間12往復以上する山田氏。来日中は全国を駆け巡り、スイスで培った真の「ホスピタリティ」を伝 え広めている。山田氏が「お手伝いしてきた地域づくりは失敗していない」そうだ。その秘訣をスイスの地域づくりを通して語っていただいた。

答えはすぐにでた。「持続可能な地域づくりの根本はエコツーリズムの精神」ということだ。「それがないと地域には魅力がなく、客も来ない」
スイスのユニバーサルツーリズム
「誰でも楽しい、誰もが満足、ベストな提供」を実践しているスイス。
それを可能にするのは「せっかく来ていただいたのだから、絶対に満足して帰ってもらおうという姿勢」。常にお客様をどうやって接待するかを考えている。「おもてなし(お持て成し)という言葉は、"何かを持って、何かを成す"と書く。ということは、おもてなしは結果を伴わなくては意味がない」と続ける。
スイスの観光地化は18世紀後半、イギリスの貴族が来たことに始まったという。裕福な客層のため、物量だけでは満足させられない客だった。"モノの豊かさ"を実感する旅ではなく、"心の豊かさ"を実感できる旅を提供する必要が、初めからあったのだ。
それは、お客様の目的とテーマに合ったツーリズムの提供によってなされる。
「スイスやヨーロッパが観光地として生き残った要因は、変化に対応してきた」こと。お客様の目的とテーマの変化に気づき、対応してきたのだ。
地域らしさ
「スイスはスイスらしい。スイスらしさというのを保っている。"スイス"というブランドを認知していただけるよう努力している。ところが、日本には日本らしいところがなかなかない」と指摘する。
「リアルスイス。観光ポスターには人がいる写真を使っている。そうすると人がその地域で何をしているかが見えてくる。日本の温泉街はみやげ物屋が立ち並び、まるで原宿のようなところが沢山ある。それでは日本らしさ、地域らしさが見えてこない。」
どうやったら地域らしさをだせるのだろうか。
「スイスでは地域の総合力で地域振興を推し進めている。観光に直接携わっている人だけではない。国民、地元民が楽しんでいる。支持している。ツェルマットの観光客は40%がスイス人。それに比べ、日本人は地元を知らない、日本国内で遊んでない人が多い」
総合力を高めるには「住民の地域への愛情。住民自ら地域を知る、磨く、誇ることが大切」
「お客様はマッターホルンだけでは満足しない。地域のことをもっと知っていただかないと、リピーターにはならない。冬には夏の、夏には冬の話もして、地域の良さを伝える。山でもスキーでも、どこも同じだと思われた瞬間、お客様は"安い・近い"方に行ってしまう」

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地域づくりにはエコツーリズムの精神が必要。人気があればいいというわけではない。サステイナブルとエコロジーを優先すること。そうすることによって、地域には魅力がでてくる。その魅力を総合力によって支え、伝えていく。
最後に、山田氏は強く勧める。「"NATO廃絶"。NATOというのは"No Action, Talk Only"の略。"言うだけで行動しない"ことを廃絶しましょう。自分でアクションを!」

JES初代会長の兼高かおる氏と第1回月いちフォーラムスピーカーの広瀬敏通氏










