エコツアーの現場で活躍する方の経験を通して、エコツアーについて語り合う場として、毎月1回フォーラムを開催しています。日常から開放され、心と体が癒され、地球にやさしい旅を、お茶でも飲みながら一緒に考えてみませんか?
「エコツアーって何?」「まだよく分からない」という方、ぜひご参加ください。
『旅が大好き! エコツーリズムの仕掛け人の地球の愛し方』
「自分がやりたいこと、好きなことを一生懸命やってきて気がついたら"自然学校"と呼ばれるようになっていた」という広瀬氏。今では"仲間というかスタッフ"が約40人もいるホールアース自然学校の代表を務めながら様々な活動に取り組んでいる。
必死に生き続ける
「色々な旅を私たちはしていますね。その旅に共通している事は、何かを求めて旅をしているという事。何かの目的があって旅をするが、何を目的にしているのか分からない、探している状態だ と思うのです。それが旅の本質だろうと思います。 20代ずっと旅をしアジアの国々を歩きました。何も計画していない、どこに行くか決めていない旅だったから、今日、朝目を覚ましたら、どこに行くかを自分 で決めなければいけない。そこに行くにはどういう手段を使うかを考え、そしてその間に食い物にありつかなければいけない。と、ありとあらゆることを全部自 分で開拓していかなければいけない。それはある意味大変緊張感を強いられる作業です。一日一日、気が弱いとちょっとやっていけない感じがある。
トルコやイラン等では、陸軍の営倉に"旅をしている"ということでぶち込まれちゃったことが何回かありました。当時まだ旅をしている人は少く、身なりもみすぼらしいし、何の目的も感じられない所をとぼとぼと歩いていると充分怪しいわけです。だから自分の理由を持たなきゃいけない。自分が何をしようとしているのか、何を希望しているのかを説明しなければいけない。そういう社会、世界の中で旅を続けるというのはものすごく自分自身の世界観を変えてくれるのです。必死になって毎日毎日生き続けてる。立ち止まらないで生き続けているのが当時の私の旅だったなと思います。」

自然学校も旅
「いろんな旅を体験して日本に戻って、自然学校を始めていった中でも、やっぱり旅をずっと続けていたのです。そ れは自然学校という言葉が無かった時代だったので、「あなた一体何して食ってるんだ?」とか、近所の人からも「怪しい人じゃないよね?」と言われました。 だから自分が何をしているのか、何を求めてここにいるのか話をし、分かってもらわなければならない。分かってもらうことを放棄したら、誰にも相手にされな くなってしまう。ですから自分はこんなことを考えて今ここにいる、こうしたい、というのをいつも表明し、それを行動に表してきたのが、プログラムでした。 それもまさに旅だったのです。何を探しているんだか良く分からないのだけど、でも探していること自体充分な理由がある。その理由をもっている限り、自分は サメのように泳ぎ続けることが出来るわけです。」

エコツーリズムとは
「エコツーリズムって説明しづらいのです。とても。
私はエコツーリズムとは道具だ と言っています。持ち始めた時は使い方が良くわからないし手になじんでいないからとても使いづらいのだけど、なじんでくると使いやすくなる。でも使わなけ ればなじまない。そうやって自分の使い勝手のいい道具に仕上げていくのが皆さんにとってのエコツーリズムだと思っているのです。
エコツーリズムとは『実は地域が元気になる。そしてそこの自然・文化といった環境が守られる。更に産業にもメリットがある』。こんなことがそれぞれ成り立つ魔法の仕掛けなんて有り得ないと思うのだけど、実はエコツーリズムでは可能だと考えています。普通の田舎がエコツーリズムによって、様々に変わっていく。自分たちの地域を変えていきたい、或いは自分たちの暮らしをこれまでのように使い捨て一方の、子供達に残してやれないような暮らし方じゃない暮らしに変えていこう、そう考える人たちが続々と生まれているのです。 社会の価値観が変わり始めました。
日本人はこれまで同じであることに凄く価値を見出すような暮らしをしてきたんですが、エコツーリズムというのは、違うということにとても価値を置いた考え方で、この違いを楽しめる仕組みとして作られたのがエコツアーです。
エコツーリズムというものの姿をもっと観るためには、ぜひエコツアーに参加していただくことですね。「あ、なるほどエコツアーってただ単に自然を 観るだけじゃなくて、人と随分出会うんだ」、そして、「そういう人たちが自分と全く違う暮らし方をしてる」ということに出会う。それが実はとても価値ある 事だということに気づくのですね。 違ってることが紛争の種にならずに、お互いにとても楽しみの種になってる。
エコツアーにどんどん参加する人が増えることで、エコツーリズムを広げることによって暮らしやすい世の中を作っていく。そんなことを私たちは考えて、やっています。」

エコツーリズムアクションプランの新プロジェクトとして始まった月いちフォーラム「エコツアーの歩き方」。記念すべき第1回目にふさわしく素晴しいお話をたくさん聞かせて頂いた。このフォーラムを通して、多くの人がエコツアーの魅力に触れてくれることを心から願っています。










