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2007年 レンジャー派遣 原 智宏(ケアンズ)
【7月】
今回、日本エコツーリズム協会の日本人レンジャー派遣のプログラムにてケアンズに派遣されている、原智宏といいます。
日本では、富士山南麓にてエコツアーガイドや環境教育プログラムを企画運営している、ホールアース自然学校にて、ガイドならびに広報を担当していました。今回の派遣に伴い、休職して今年12月末まで、ケアンズにてレンジャーとしての任務に就くことになりました。
私の仕事は、 クイーンズランド州国立公園管理局(QPWS)と日本人向けツアーオペレーター、ならびに国立公園に訪れる日本人観光客との関係を強めるために、間に立つ「連絡調整役」という形で、ケアンズ周辺における観光業界の、特に日本人観光客の動向を調べ、どのような需要があり、どのような要望があり、またよりよい資源管理ならびにツーリズムの発展のために何が必要とされているかを調べて、提案書にまとめることです。
クイーンズランド州の国立公園を管理するQPWSは、クイーンズランド州にある900を超える内陸、海上の国立公園ならびに世界遺産エリアでの持続可能な利用と保全を促進する組織です。
その中でも北部クイーンズランド州は、熱帯雨林とさんご礁の海で有名なエリアがあり、世界中から多くの観光客が世界に稀に見る大自然との接点を求めに来ます。2006年の数字では、ケアンズに訪れる日本人観光客は約25万人で、観光客の30%にあたるそうです。
その案内役をしてくれるのが、地域ごとに活動しているツアーオペレーターと呼ばれる催行会社です。
グレートバリアリーフへのダイビングツアーや、熱帯雨林でのガイドツアーなど、さまざまなツアーで楽しませてくれます。中には日本語を話すオーストラリアのスタッフや日本人スタッフが対応し、日本語で安全で快適なツアーが楽しめます。
それらの中でも国立公園で行われるツアーもいくつかあります。たとえば、バスで巡るハイキングツアーや激流くだりのラフティング、さんご礁の海でのダイビングやクルージングなどがあります。それぞれには許認可の申請がされており、利用が自然の治癒力を超えないように管理局によって制限がされています。 そこで利用と保全の関係が生まれます。
この関係の中で利害関係があり、公園を管理する側と利用する側のやり取りが生じます。一般の観光客は直接関わりがありませんが、国立公園を利用するツアーを行うオペレーターは利用する場所、日時、人数などを申告し、国立公園管理局は公園内の活動を許可する許可証(Permit)として発行します。
現在、国立公園管理局は、クイーンズランド州のツーリズムの発展のためにツーリズム産業とのつながりを深めるため、ツーリズム戦略を立てています。その中での今回のJapanese Ranger Programでは、日本人観光客を扱うオペレーターとのコミュニケーション役としてリサーチをする、というわけです。
次回からのレポートでは、オペレーターの方々とのインタビューから得た情報などを含めて、現状と課題について報告しようと思います。
2007年7月
原 智宏(はら ともひろ)
※日本人レンジャーのレポートは毎月更新していきます。
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